2020年1月21日、AM0:03。
無事に、元気な女の子を出産しました。
予定日から11日過ぎてようやく会えた我が子は、もう本当にかわいくてかわいくて。
寝ててもかわいい、泣いてもかわいい、もぞもぞしてるだけでもかわいい、寝言もかわいい。
今年の5月に妊娠発覚、そこまでつわりもひどくなく元気に妊婦生活を過ごしてきた私は、「出産も、5~6時間くらいでスルッと安産になるのでは…?」なんて、どこか楽観的に思ってたんです。
でも実際の出産は、「想像を絶する」という言葉がぴったりなくらい、思った以上に苦しく、痛く、それでも耐えるしかない、でも終わりが全然見えない、本当に本当に大変な経験でした。
「赤ちゃんに出会えた瞬間、陣痛の痛みなんて忘れるよ!」
いろんな方の出産レポートで、目にした言葉。
いやいや、ウソやん。
どう考えてもあの痛みが一瞬で吹き飛ぶわけがないし、今でも鮮明に覚えてます。
あまりに陣痛が苦しすぎて、陣痛に耐えながら「子供、1人でいいや…もう1回この痛みを味わうなんて無理…」と思えるくらい、私にとって陣痛に耐えた13時間は34年間の中でいちばん長く苦しいものでした。
赤ちゃんに出会えた瞬間、いちばん最初に出た言葉は「やっと終わったー!」だったし、陣痛から解放された達成感でいっぱいでした。
(そのあと、我が子の可愛さで満たされました)
布団の中で3時間耐え、ようやく陣痛が10分間隔に
出産予定日は、2020年1月10日でした。
しかし、出産予定日付近の妊婦健診で内診してもらっても子宮口が開いておらず、産まれる気配が全然ない。
1月7日の健診で、先生から「1月20日までに陣痛来なかったら入院して、バルーン→促進剤で産みましょう!」と言われました。
「いやいや、さすがにそれまでに産まれてるでしょ。笑」
なんてのんきに思ってましたが、陣痛が来ることなく1月20日(月)を迎えることに。(うちの子はこの頃からマイペース)
1月20日(月)午前2時前(入院当日)。
今までに感じたことがないお腹の痛み(=本陣痛)で目が覚めました。
「ひょっとしたら、夜中に陣痛来るかもな…」となんとなく思いながら眠りについたので、「これ、本陣痛だ!明らかに痛みが違う…」と嬉しくなったのを覚えています。
「できれば、バルーンや促進剤を使わず自然に産みたいな…」と思っていたので、陣痛が始まった時はめちゃめちゃ嬉しかったんです。
今まで、「生理痛のちょっと重い感じ(前駆陣痛?)」は何回かあったけど、明らかにそれよりもちょっと強い痛み。
布団の中で痛みに耐えながら陣痛アプリで陣痛の感覚はかってみると、16分~14分とまばら。
陣痛の間隔が10分間隔にならないと病院に電話できないので、10分間隔になるまで布団の中でずっと待っていました。
前駆陣痛の時は気づいたら寝落ち…なんてこともありましたが、今回は寝落ちすることもなく、気づいたら朝の5時過ぎ。
(布団の中で孤独に陣痛に耐え始めて、3時間…)
ようやく陣痛の間隔が10分切るように!
隣で寝てる夫に「陣痛きたかも?10分切った!」と報告し、朝5時半病院に電話。
「陣痛が10分切ったんですけど…」と話すと、
- 前回の健診でまだ子宮口が全然開いていない(やわらかくはなってる)
- 陣痛の間隔が5分になる or 痛みが強くなったらもう1回電話してね!
- もし今と変わらない感じだったら、9時入院予定だったけど8時半に来てね!
と言われ、そのまま自宅で陣痛が強くなることを待つことに。
その後、朝ごはんを作ってもらって食べたり、仮眠している間に陣痛の間隔が14分~12分とまばらになっていきました。
(2時からずっと起きてるので、もうとにかく眠かった…)
結果、言われた通り朝8時に入院セット(陣痛バック&入院バック)をもって病院へ向かうことに。
AM9:30、バルーン挿入&促進剤開始。
8:45病院着、分娩着に着替える&産褥ショーツに履き替えて入院するお部屋で待機。
9:15、部屋を移動してNST開始。
9:29、先生の内診。「陣痛が来たから、このまま出産?」なんて甘く考えてましたが、子宮口が全然開いておらず予定通りバルーン→促進剤を使うとの説明を受けました。
「2~3日かかるかもしれないね!」と助産師さんに言われて、「え?今日産まれないの?」と戸惑ったことを覚えています。
9:36、子宮口が開くように、バルーン(子供の頃に遊んだ水風船みたいなの)を子宮に挿入。違和感はあるけど、痛みはほぼ感じず。
バルーンを入れたまま、この後もしばらくNST。
10:36、促進剤1錠飲んで部屋に戻りました。
ここからは、部屋で陣痛に耐えます。陣痛の感覚は5分くらい。
促進剤のおかげで、家にいたときよりも陣痛の痛みが少しだけ強くなりました。陣痛が来たら、呼吸法(陣痛来たら息を吐くに集中)でひたすら耐える。
12:00、お昼ごはんが来るけど全く食欲がなくて食べられません。ウィダインゼリーを1袋食べるので精いっぱい…。
促進剤のおかげで、陣痛の間隔が5分→4分→3分間隔に!
この頃から、陣痛が来たら夫にテニスボールで腰を押してもらい、何とか痛みに耐えていました。
13:10、助産師さんが様子を見に来てくれる&お部屋でNST(陣痛の強さとかを確認)。
「促進剤(錠剤)のおかげで、陣痛の間隔が短くなってきてるね!でも、もう1錠飲んじゃうと効きすぎるかもしれないから、途中で調整できる点滴の促進剤に切り替えようか!」
と部屋を移動して、ここからは点滴の促進剤を使うことに。(13:30頃)
今振り返れば、この時はまだ陣痛はそこまで強くないし、陣痛が来てない時間にスマホを見る余裕&夫と話す余裕すらあったんです。
私にとっては、ここから壮絶な戦いが始まりました。(ここまではまだ序盤)
ここから、陣痛が本格化して時計とかスマホを見る余裕が全くない&全く喋れなくなる&夫も私のサポートでメモとか無理…だったので、正確な時間は覚えてません…!
赤ちゃんに出会えるまで、あと10時間半。
13:30頃、部屋を移動して、点滴で促進剤開始。
点滴の促進剤のおかげで、陣痛の痛みがさらに強くなるし陣痛がくる感覚もどんどん短くなります。
少し前までは、
陣痛がくる→陣痛に1分耐える→数分間痛みが治まる(休憩)→陣痛が来る
と休憩が数分間あって少し余裕がありましたが、この頃から、
陣痛がくる→陣痛に1分30秒耐える→1~2分痛みが治まる→陣痛が来る
という状態で、休憩がほぼない状態に。
陣痛の痛みも強くなるし、「痛みに耐えた…」と思ったらすぐ次の陣痛くるしで本当にしんどかったです。
陣痛中は、夫に腰を押してもらわないと耐えられないレベルに。
陣痛の強さが、時間の経過とともにどんどん強くなっていきました。
この頃から、夫がNSTのモニターの見方(陣痛の波がどう来ているか)を把握して、痛みがくるときに腰をタイミングよく押してくれてたんです。
これがめちゃめちゃ嬉しかった…!
それまでは、陣痛来るたびに「腰!」「押して!」「もっと強く!」と指示してましたが、もう言葉を発するのさえつらかったので…。
このあたりから、会話もできないし喋ることもできなくなります。
陣痛に耐える→陣痛が過ぎたら呼吸整える→またすぐ陣痛が来る…をひたすら繰り返す。
途中、内診で子宮口6㎝。「6割くらい進んでるね!今日中に産まれるかな?」と言われ、「こんなに痛いのに、まだまだなの…?」と絶望。
このとき、確かまだ15時とか?
促進剤の量を増やすと、さらに1段痛みが強くなって「マジかよ…」と絶望…。
陣痛にも、「マジで耐えられないレベルの陣痛」「なんとか耐えれる陣痛」など、強さ(痛さ)にも波があることがわかってきます。陣痛=毎回同じ痛みが来るわけではないみたい…。
(どれくらい強い陣痛が来るかは、陣痛が来ないと自分でもわからないし、耐えがたいレベルの陣痛が来たときは「今回強いやつだ…」って内心思いつつ、ただただひたすら耐えてました)
NSTのモニターを見ながら「陣痛の間隔が短くなる&陣痛が強くなるのはいいこと!」と助産師さんに励ましてもらったけど、とにかくつらい。
赤ちゃんが右回転しやすいように、右を向いた姿勢でひたすら陣痛と闘ってました。
(赤ちゃんは右回転しながら出てくるから、回転しやすいように体の向きを指定されてました)
途中、助産師さんにポカリ(糖分)飲むこと進められたけど、全然飲む気になれずに拒否…。
「お昼ご飯を食べてなかったし、このままだと体力が持たないかも?」と言われ、陣痛の合間にがんばって飲むことに。
余談:ペットボトルキャップ、マジであったほうがいいです!私は陣痛中にポカリ2本、お茶1本、水1本を飲んでたけど、途中からすごく汗かいてて脱水症状心配されました。陣痛がどれくらい長引くかにもよるけど、飲み物4本くらいあったほうがいいかも?(夫が途中で自販機に買いに行ってくれた)
助産師さんに「リンゴジュースが糖分も取れて、もし吐きたくなってものどごしがサッパリだからおすすめ」と言われました。
ペットボトルキャップ、念のため「ポカリ用、お茶用、水用」くらいの3個用意しておいてもいいかも?私は念のため2個用意してましたが、持って行っててよかったです。
「今、お産がどれくらい進んでるのか?」
「いつ産まれるのか?」
とか気になったけど、そんなことを聞く余裕もないし、聞いたところでお産は進まない。夫と2人で、ひたすら陣痛に耐えてました。
途中、助産師さんの腰の押し方が神過ぎて「夫に腰の押し方教えてください!(必死)」とレクチャーしてもらいました。
この頃から、陣痛が来るたびにテニスボールで腰を押すよりも、直接手で押してもらうように。(そっちの方が、私は楽でした)
さらに、陣痛が強くなる。
その後、促進剤の量がまた増えました。
すると、陣痛がもう1段階強くなって、今までなかった「いきみたい感覚」が急に出てきたんです。
「これがいきみたいって感覚なのか!」と思いつつ、気づいたら自然といきんでました。(私の通っている病院では、「いきんじゃダメ」とか言われなかった…)
- いきみたい感覚になる
- 全力でいきむ
- お腹に力が入ってめっちゃ痛くなる
- そこから落ち着くときにまたお腹痛くなる
- 陣痛が落ち着く
この陣痛が、今思い返してもつらかった…。
気付いたら、汗を大量にかいていました。(タオル必須!2枚くらい用意しておいてもいいかも?1枚しかないと、途中から汗臭すぎた)
これまでは、陣痛が来ても「長く息を吐く→吸う」を数字を数えながら「い~ち」「に~い」で10回数えたら陣痛が落ち着いてたけど、気付いたら15回長く息を吐かないと陣痛が終わらない…。
「陣痛の長さが、長くなってる…?」と絶望。
ただただ、今までに感じたことがないような痛みに耐えるしかない。
「ソフロロジーの呼吸法を意識すれば、【陣痛の痛み<呼吸法】って意識がいくから陣痛の痛みをコントロールできる!」と思ってたけど、痛いものは痛かったです。
(私の場合、気が5%紛れたかな?くらいだった)
この頃から、陣痛の終わりが見えなさすぎて、「どうにか途中でやめることはできないか?」「今からでも無痛分娩とかにできないか?」と思ったけど、頑張るしかない(途中でやめることができない)と思って、耐えるしかありませんでした。
体に力が入ってるせいで気づいたら全身が震え始めるけど、自分でコントロールできない…。
途中、助産師さんに「よし、トイレ行こうか!」って言われてがんばっていくけど、その合間にも容赦なく陣痛が来てつらい…。
トイレ中も、何かあったときように外で助産師さんが待機。
鍵を空けたまま用を足しつつ、トイレでも陣痛に耐える耐える耐える。
隣の陣痛室から、出産中の方が「マジ痛い!」「無理!」ってめっちゃ叫んでるのを聞きながらひたすら陣痛に耐えていました。
そんな私の姿を見ながら、夫は何回か泣きそうになっていたらしいです。
(夫の顔を見る余裕もなくて、全然気づかなかった…)
この部屋で陣痛にただただ耐えていた7時間は、終わりが見えなさ過ぎて今思い返しても本当にしんどかったです…。
赤ちゃんに会えるまで、あと3時間半。
20:30、ようやく分娩室に移動。
「今日中に産まれたらいいね~」と担当の助産師さんに言われて「え?まだまだなの?」と絶望しつつ、終わりが見えた感があって少し嬉しかったことを覚えています。
分娩台に上がって、今までと同様陣痛にとにかく耐える。
子宮口は7cm。促進剤の量がまた増えます。
後で話を聞いてみると、お昼からごはん食べていないせいで体力不足になっていて、なかなか陣痛の間隔が短くならなかったらしいです。
(あと、おそらく睡眠不足も関係してそう…陣痛が朝2時に来てからほぼ寝てなかった)
途中から、「いきんでみよっか」と言われて、全力でいきむ!
分娩台の上で出産の体制(両足を広げて)でいきんでみたら、ベットの上で陣痛に耐えてた時よりもつらくなくてちょっと元気に!
ひたすらいきみつつ、陣痛に耐えつつ、子宮口が開くのを待ちます。
その間にも、容赦なく何度も陣痛の波が訪れます。
陣痛の合間に、なんとかポカリをがんばって飲んでました。
(助産師さんから糖分大事だから!って何回も言われてた)。
21:30、助産師さんの手により破水。(自分では気づかなかった)
そこからいきみ方をならって、何回かいきみつつ、いきんでるときに助産師さんが下から手を突っ込んで赤ちゃんを誘導。
これが、また痛かった!
でも、赤ちゃん出すために頑張ってくれてるんだから…とガマンしつつ全力でいきむ。
私の体力不足(ご飯食べてない&睡眠不足)のせいで、促進剤を追加しても陣痛が4分おきにしか来ない状態になってました。(点滴の促進剤、MAXな状態だったらしい…)
「陣痛が4分間隔より短くならないから、1回1回の陣痛を大切にしよう!」と助産師さんから言われて、頑張ろう!と決意。
1回の陣痛でいきめるの回数が、私の場合は3回くらい。
陣痛来たら、「①息吐く→息吸い込むを×2セット→②できる限り長く息止める→③いきむ!」を×3セット繰り返すことに。
体はまっすぐ、体を起こしてお腹を見る(夫に首らへんを支えてもらう)、お尻が体の方に逃げないようにする、足は体の方に踏ん張る
22:45、ようやく子宮口全開!
やっと、やーっと子宮口が全開に!
が、助産師さんの「ぎりぎり、今日産まれるかどうかだね」の言葉に、「え?まだまだなの…?」と落ち込みました。
子宮口全開=あと3回くらいいきんだら産まれると思ってた…
でも、ようやく終わりが見えた瞬間で、またちょっとだけ元気になりました。
その後も、陣痛が来てるときにいきむ→そのタイミングで助産師さんが手を突っ込んで赤ちゃんを誘導を何度も繰り返しました。
赤ちゃんが出口に近づくにつれて、陣痛の痛みとかいきんだときの痛みが増して「まだまだ痛くなるの?マジか…」と思いつつ、ここまできたらもうやるしかない状態に。
これを、20~30分くらい続けていたと思います。
本格的な陣痛から13時間後、ようやく出産!
23時過ぎ当たり、助産師さんから「吸引で分娩するね」と説明を受けました。
私の体力の限界が近い&赤ちゃんがなかなか自分で出てこれないから、最後は先生に吸引してもらおう!と。
とにかく、もう何でもいいから早く終わらせたくてすぐに了承。
23:20(分娩室に来てから約3時間後)、分娩台が出産するスタイルに。
(今まではベットみたいな形だったけど、ドラマの出産シーンでよく見る分娩台に変形!トランスフォーマーみたいでテンション上がった!)
「いよいよか…」と、めちゃめちゃうれしくなる。
23:40、先生&看護師さん登場。
「やっと産める…!陣痛から解放される…!」と、今日いちばんのやる気になります。
そこからは、吸引開始。
ただ、吸引する機械を子宮の中に入れるのがまた痛い&子宮の中に入ってるのも痛い。
しかも、吸引したら1回ですぐに産まれると思ってたけどなかなかすぐには産まれず…。
陣痛が来て私がいきんでる(1回の陣痛で3回しかい決めない)タイミングでしか吸引できず、吸引3回目の挑戦。
「このいきみで出そう!」的な雰囲気を、先生たちから感じ取りました。
最後、看護師さんがお腹の上→おへそあたりを順番に思いっきり押されて(赤ちゃんを押し出すために)、先生に赤ちゃんを吸引してもらいながら、1/21(火)0:03分、促進剤1錠目を飲んでから13時間後にようやく出産!
陣痛~出産を振り返った時に、赤ちゃんを産む瞬間がいちばん痛かった…。(お腹めっちゃ押されてるし、陣痛来てるし、赤ちゃん引っ張られてるし…)
ずっと「痛い!」という言葉をガマンしてたけど、最後の最後に思わず「痛い!痛い!」と口に出してました。
赤ちゃんが出てきた瞬間、いちばん最初に思ったのは「やっと赤ちゃんに会えた」という喜びよりも、長い長い陣痛から解放された「やっと終わったぁぁぁー!」という達成感でした。
13時間ぶりに、笑顔を取り戻せた瞬間だったと思います。
出産を振り返って思うこと
私の陣痛~出産までのスケジュールを整理すると、こんな感じでした。
- 1/10(金)出産予定日→予定日超過→1/20(月)入院予定
- 1/20(月)1:50 本格的な陣痛開始(12~14分間隔)
- 1/20(月)5:00 本格的な陣痛開始(10分間隔)
- 1/20(月)5:30 病院に電話→様子見るように指示
- 1/20(月)8:45 病院到着
- 1/20(月)9:36 バルーン開始
- 1/20(月)10:36 促進剤1錠目→陣痛5分間隔。まだ余裕あり
- 1/20(月)13:36 点滴の促進剤に変更。陣痛の痛みMAX
- 1/20(月)20:30 ようやく分娩室に移動
- 1/20(月)21:30 破水
- 1/20(月)22:45 子宮口全開
- 1/20(月)23:20 出産する準備が進められる
- 1/20(月)23:40 先生&看護師さんが来てくれる
- 1/20(月)23:50 吸引開始
- 1/21(火)0:03 出産
よく、「陣痛つらいけど、赤ちゃん産まれた瞬間に陣痛の痛み全部忘れるよ」なんて聞きますが、私としてはあの陣痛は一生忘れないし、「赤ちゃんに会えた―!」よりも「やっと終わった!」という気持ちしかなかったです。
(その後、赤ちゃんを見て「かわいい!やっと会えたね!」ってめちゃめちゃうれしかったけど、第1の感想は「陣痛やっと終わった!」でした)
もし2人目を産むなら、絶対に無痛分娩を絶対選びます。
13時間、今までに味わったことがない痛みから逃げられない、耐えるしかない、終わりが見えない、でもやるしかない…をもう1回なんて、今は考えられません。
(※無痛分娩が全く痛みを感じない!楽!というわけではありません)
「子供は2人ほしいな~」と考えていましたが、今回の陣痛が本当につらくて、陣痛に耐えながら「子供1人でいいや…もう1回陣痛耐えるのはもう本当に無理…」と思ってました。
ただ、初産で13時間は平均的な時間、むしろバルーン→促進剤だと産まれるまで2~3日かかる人もいるから、助産師さんから「早い方かも?」と言われ、夫と「え?これで早い方…?」と驚愕。
子供何人も産んでるお母さんたち、本当にすごすぎる。
出産後2時間ほど分娩室で過ごし、部屋に戻ってきてから夫と「壮絶すぎたね…」と、この日の出来事を振り返りました。
「出産がこんなに大変だって、思わなかったね」と。
出産を振り返ると、私の場合…
- 41週3日(入院日)の時点で、子宮口が全然開いてなかった(もともと、子宮口が開きにくい体質なのか?)
- 朝2時からの本陣痛開始で寝不足&朝ごはん以降しっかりごはんを食べてなくて体力がなくなってて、陣痛の間隔が短くならなかった(最後でも4分間隔)
- 陣痛の間隔がなかなか短くならなくて、赤ちゃんがなかなか降りてこられなかった
あたりが、13時間かかった要因かな…?と思いました。
出産は、1人では絶対に乗り越えることができなかった
今回、何よりも助産師さん、看護師さん、先生に大変お世話になりました。
特に、前半ずっと付き添ってくれてたベテラン助産師さん、後半付き添ってくれたやさしい助産師さんの力がなかったら、最後まで頑張れなかったと思います。
「なんで陣痛が進まないのか?」「現状」「私の状況」を的確にその場で判断し、最善策で対処&都度言葉をかけてくれていたのがすごく心強かったです。
私だけじゃなくて、夫にも「ポカリ飲ませてあげて」など声かけてくれていました。
13時間で赤ちゃんに会えたのは、この2人のサポートなしでは無理だったと思います。
後から夫に聞いた話では、ベテラン助産師さんが都度状況を夫にも説明してくれてたらしいです。
「陣痛が強くなってるってことは、いいことだから」
「しゃべれなくなってるのは、お産が進んでる証拠」など。
ベテラン助産師さんの風格が、とにかく頼りがいがあって安心感がありました。
後半担当してくださった助産師さんが、無事に出産が終わった後に、
「お母さんの体力が限界に近そうだったから、吸引できるとこまで赤ちゃんに早くきてもらって、そっからは先生に吸引してもらおう!と思ってがんばりました」と声をかけてくださって、「いっしょにがんばってくれてたんだなぁ…」と泣きそうになりました。
今回、陣痛から出産までサポートしてくれた夫には感謝しかありません。
何より、つらすぎた陣痛中に「夫がそばにいてくれる」という安心感がすごく大きかったし、13時~21時の8時間、陣痛のたびにずっと全力で腰をマッサージしてくれてました。
「お茶」「ポカリ」という私の言葉にすぐに反応してくれたり、助産師さんから「ポカリ買ってきてあげて」にもすぐに対応してくれたり…
しかも、13時間ほぼ立ちっぱなしで、ずっとそばにいていっしょに頑張ってくれました。(トイレとかいつ行ってたんだろう…というレベルでずっといっしょにいてくれた)
夫がいなかったら、13時間の陣痛に耐えられなかったと思います。
妊婦健診にも毎回付き添ってくれて、お散歩にも毎回付き合ってくれて、妊娠中の私の体を常に気遣ってくれていた夫。
今回、いっしょに陣痛を乗り越えて出産に立ち会ってもらえて、さらに2人の絆が強まった気がしてます。
「戦友」という言葉がまさにぴったりかな?と思えるくらい、今回の出産は2人でいっしょにがんばりました。
「出産は十人十色」という言葉をよく聞きます。
しかも、自分がどんなお産になるかは始まってみないとわからない。
まさか、自分の出産がこんなに大変な体験になるなんて思ってもみなかった…。
ようやく出会えた赤ちゃんは、髪の毛がふさふさで足と手が長く、2,800gとほっそりとしてました。
「この子が自分のお腹に入ってた…?」と、今でもわが子を見ながら不思議な気持ちでいっぱいです。
今日から早速母子同室も始まり、初めての育児に既にてんやわんや。
(さっきおむつも変えてミルクも飲んだのに、なんで泣いてるの!?状態)
10カ月の妊娠生活は不安や戸惑うことが多く、陣痛が怖すぎた出産は想像以上に壮絶でしたが、それを乗り越えないと会えなかったわが子。
これから家族3人、どんな生活になるのかめちゃめちゃ楽しみです。
ひょっとしたら、今回の私の出産レポを読んで、これから出産を迎える方に不安を与えるかもしれません。
でも、私自身が体験したリアルな「出産」を残しておきたかったので、包み隠さず書いています。
あと、私が出産前に「出産がどんな感じか、詳しく知りたい」と思っていたこともあったので自分が体験したことをnoteに書いてみました。
「陣痛時間が短いから楽」「無痛分娩が楽」など、何かを否定・肯定したいわけではなく、ただただ今回の出産を通して私自身が体験したこと、感じたことです。